2025年5月20日、鶴見工場に鶴見消防署入船消防出張所から消防士の方々がお見えになり、救命処置の講習会を開催していただきました。
「もしも工場内で誰かが倒れたら…」 考えたくはないですが、いつどこで起こるかわからない緊急事態。その時、自分に何ができるのか。今回の講習は、そんな不安を「自信」に変える、非常に貴重な機会となりました。
消防士の皆さんが工場に!
カッコイイ消防車で工場に到着した消防士の皆さん。その引き締まった表情と頼もしい姿に、参加者一同、自然と背筋が伸びます。今回の講習のテーマは、心肺蘇生法とAEDの使い方です。

「救急車が到着するまでのおおよそ9分間が、命を救うために最も重要です」という消防士の方の言葉に、改めてその重要性を認識させられました。
見るとやるでは大違い!心肺蘇生法の実践
まずは、心肺蘇生法の中心となる胸骨圧迫の方法を学びました。
「強く、速く、絶え間なく」
この3つのポイントが、質の高い胸骨圧迫の鍵だそうです。
- 圧迫の位置: 胸の真ん中
- 深さ: 約5cm
- 速さ: 1分間に100〜120回のリズム
説明を聞いていると「なるほど」と思うのですが、実際に訓練用の人形の胸を押してみると、これが想像以上に大変!



「もっと強く!」「リズムが速すぎます!」
消防士の方々の的確なアドバイスを受けながら、必死に胸骨圧迫を続けます。数分間続けただけで汗がにじみ、体力の消耗を実感。救急隊が到着するまで続けることの大変さと、複数人で協力することの重要性を痛感しました。
「あなたにも使えます!」AEDの簡単操作にびっくり
次に、最近では駅や商業施設など、多くの場所で目にするようになったAEDの使い方です。


「AEDは、電源を入れれば音声が使い方をすべて指示してくれます。恐れずに使ってください!」
との説明通り、蓋を開けると、
「落ち着いてください。音声ガイドに従って操作してください。」 「パッドを袋から取り出し、シートをはがして、絵の通りに体に貼り付けてください。」
と、機械が丁寧にナビゲートしてくれます。パッドを貼る位置もイラストで示されており、これなら慌てていても間違いなく操作できそうだと感じました。電気ショックが必要かどうかもAEDが自動で判断してくれるため、私たちは音声に従うだけで良いという点に驚きました。
講習を終えて
今回の講習を通して、いざという時に行動を起こす勇気と、具体的な方法を学ぶことができました。「知識」として知っていることと、「実践」できることは全く違うということを、身をもって体験しました。
もしもの場面に遭遇したとき、何もしないのと、少しでも何かをしようとするのとでは、結果に天と地ほどの差が生まれるかもしれません。今回学んだ知識と経験を無駄にせず、万が一の際には、勇気を持って第一歩を踏み出せるようになりたいと、心から思いました。
お忙しい中、丁寧にご指導くださった消防署の皆様、本当にありがとうございました!
